住宅設計と家族の価値観
何年も前から、考え深い建築家や住宅設計家たちは「良く機能する」注文住宅とは何かということを問い続けてきました。
過去の誤りの意味するところを率直に考え直して、住宅設計の良し悪しの実際的な知識を感覚的に積み上げて来ました。
時折、彼らはそのような大まかなやり方に不満を抱いて、住宅のあるべき姿と、家族の活動との間がもっとしっくり調整されるように、家族の生活についてのもっと信頼できる知識を求めて、社会科学者の助けを求め、望みを託しました。
・・・大方のところ、社会科学者たちの助力には限界がありましました。
彼らの援助への努力は、一般に次の四つの路線のいずれかを辿っており、建築家の眼から見るとそのいずれにも欠陥がありましました。
社会科学者は家族の住宅に関する「要求」と「選好」を尋ねてきましたが、スベンド・リーマー氏が指摘しているように、尋ねられた人は、たまたま現在思い浮んだ住宅に関する要求をそのままさらけだし勝ちです。
現在住んでいるところでは満たされている要求が見過されてしまい・・・
たとえば、彼と同じ社会的階層に属する他の家族が獲得しているものとの比較で辛く感じている要求を前に押出すのです。