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2011年08月 アーカイブ

住宅市場について

自らの住宅を所有し、仲間に自らの地位をひけらかすといったような表面に出ない価値感のすべてが出しゃばってきて、水を濁らしてしまいます。


社会科学者の第二のアプローチは、裏側から問題に取組むやり方でした。


住んでいる住宅のどこが気に入らず、いらいらの元になっているかという類です。


・・・このやり方は建築家や、建築業者の明々白々とした見過しを摘発する上では見事に成功し、たとえば、うまく計画された収納空間を増やすことによる改善に与って力あったといえるでしょう。


「余りに押入れが少な過ぎますわね」


・・・という愛知 注文住宅に住む奥様方の知恵は、市場の一要件となりつつあります。


これら二つのアプローチを比較してみると、おおよそ二つの異なった種類のデータを提供していることが判ります。


「要求と選好型」アプローチは、その住宅に住む以前の段階で、住宅を探している人たちの注意を惹くような効果的な売込みの文句は一体何であるかを解く鍵を与えるものです。


「気に入らない」型のアプローチは、その住宅に住んでいる間に経験する、明らかな機能障害の有様を顕わしてくれます。


進歩的な建築家にとって、これらのいずれも、不満です。


多様な注文住宅と行動パターン

進歩的な建築家は、現代デザインの長所は、その住宅に住む経験を通じて始めて理解できると思う一方、お客のほとんどにはそんな経験がないので、お客のにせの「要求」に対抗すると考えられる将来の住心地を、客の眼の前で麗hしくみせびらかし・・・


それによってお客を誘導し、古臭いデザインの住宅を設計しなければならないというカセから自由になろうと望むのです。


「要求」と「気に入らない」の間に介在する公海を埋めるため、社会科学者も建築家も、注文住宅の中や周辺における実際の活動状態を家族から聞き出し・・・


これらの「利用パターン」を分析することによって、現在の住居がいかに良く「機能」しているかを推定し、他の家族のためにもっと適当なデザインを見つけ出そうとします。


・・・家族は実際に台所で食事をとっているのか。


もしそうなら、中産階級顔はやめて、素直に食事室のついた台所を設計しようではないか。


労働者の家族はつめ物の多過ぎだ大きな家具を使っており、それは認められるべきではないか。


もしそうなら、住宅団地の計画には大きなゆとりを取っておこうではないか。


・・・このアプローチにも乗り越えがたいむずかしさがあります。


人間行動には無限の弾力性があるので、さまざまなタイプの家族が、たまたま住みあわせた住宅の、非常に多様な構造に合わせて彼らの利用パターンや住居習慣を適応させ、それほど大きな不満や失望を抱かないものです。


この現実を直視しましょう。

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