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2011年09月 アーカイブ

住宅の機能

大部分の家族にとっては、今住んでいる不完全な住宅も、実際には良く機能しています。


多分、正確にはそうでないはずですし、進歩的な建築家の鋭い焦点の眼から見ればなおのことであるはずですが・・・。


しかし家族のあてる焦点の眼は建築家のそれほど鋭くないので、本当に黒自のはっきりした欠陥だけををひろいあげ、住宅というものをかなり大ざっぱな定義で評価しがちです。


注文住宅の機能についての精密な評価に必要なこまごまとした細目の多くは、普通の住人が気づくにはむずかしすぎます。


主婦は流しの右手に物を置く場所がないために皿洗いに21%も余計な時間がかかっているなどということには全然気づいていないのです。


この認識の水準要因をひきあげるために社会科学者たちは、直接観察、検査、測定の方法を導入しました。


工業技術者からは時間と運動に関する研究を拝借し、それは台所の操作に応用されました。


・・・このような改革によってわたしたちは、科学がついに住宅の分野に入ってきたことに気がついたのです。


しかし、このアプローチにしても効果的な家の管理の規準なるものをそのまま主な評価基準として採用しています。


恐らく住人も建築家も科学者もこれでは限界があることを認めるでしょう。

注文住宅の設備

実際、わたしたちは住宅のデザインや設備の多くの面が、家事の助けになるか、妨害になるかということで評価しています。


まるで回転するリスかごの中のような、終ることのない家の中の日常の仕事のうちでは、料理や皿洗いや寝具のかたづけ、家の清掃などはその目的がかなりはっきりしています。


住宅を主婦が毎日のこまごまとした仕事に従事している仕事場として考えれば、注文住宅も、主婦も、長年、企業活動で行なわれてきた厳しい評価のように技術的な能率の良し悪しで評価することができます。


過去には、家庭生活の神聖な場所にはめったに適用されなかった能率ということが、時間の計画性、空間と行動の研究、家事に関する思いつき・・・


時間の節約になる便利な小道具などとともに今や家庭経済の主流となっています。


まだ発表されていない研究によれば、動力洗濯機を持っている家族は持たない家族と同じくらいの時間を洗濯にかけていることが指摘されています。


・・・というのは、機械があると主婦はより多くの洗濯物をより何回も洗濯しようとするからです。


このような研究は価値があります。


なぜならそれはあらゆる種類の住宅内の設備の水準を徐々にひき上げています。


しかし、もしわたしたちがこれを家と家族を解くかぎとしてとり入れるならば、皆が必要だと感じてはいるが明確化しにくい幅広い評価方法のかわりに、最も安易な方法で科学的な形になった評価方法を取り入れるという落し穴に落ちてしまうことになります。

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