住宅の機能

大部分の家族にとっては、今住んでいる不完全な住宅も、実際には良く機能しています。


多分、正確にはそうでないはずですし、進歩的な建築家の鋭い焦点の眼から見ればなおのことであるはずですが・・・。


しかし家族のあてる焦点の眼は建築家のそれほど鋭くないので、本当に黒自のはっきりした欠陥だけををひろいあげ、住宅というものをかなり大ざっぱな定義で評価しがちです。


注文住宅の機能についての精密な評価に必要なこまごまとした細目の多くは、普通の住人が気づくにはむずかしすぎます。


主婦は流しの右手に物を置く場所がないために皿洗いに21%も余計な時間がかかっているなどということには全然気づいていないのです。


この認識の水準要因をひきあげるために社会科学者たちは、直接観察、検査、測定の方法を導入しました。


工業技術者からは時間と運動に関する研究を拝借し、それは台所の操作に応用されました。


・・・このような改革によってわたしたちは、科学がついに住宅の分野に入ってきたことに気がついたのです。


しかし、このアプローチにしても効果的な家の管理の規準なるものをそのまま主な評価基準として採用しています。


恐らく住人も建築家も科学者もこれでは限界があることを認めるでしょう。

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